このような悩みを抱えている人向けの記事です。
本記事の内容
- 社員全員で辞めるのは大丈夫なのか。(訴えられる可能性や何か不利になることは?)
- 社員全員で辞めるのが不安な人は先に辞める
- 社員全員で辞めるときすするべきことと注意点
- 筆者のブラック企業を社員全員で辞めた経験談
筆者の経歴
- ブラック企業を社員全員で退職後、起業
- 未払い残業代、退職金、有休消化全てもらって退職しました
たまにニュースで社員全員で会社を辞めたと話題になりますよね。
実は私もブラック企業を社員全員で辞めたんです。
そのときに不安に思っていたことがあります。それは訴えられないかということです。
結果としては訴えられることはありませんでした。
色々準備しておいたおかげで思ったよりもスムーズに退職でき、次の仕事にも苦労しませんでした。
今回は私がブラック企業を社員全員で辞めた経験から社員全員で辞めるときにするべきことと注意点をご紹介します。
不安な人は先に一人で辞めるのも手ですよ~!
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【スカッと】ブラック企業を社員で一斉退職した話【離職率100%】
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目次
社員全員で辞めるのは大丈夫なの?
計画がバレたら訴えられる可能性
そもそも社員全員で辞めるのは大丈夫なのかと思う方が多いと思います。
結論としては訴えられる可能性はあります!! ただあくまでも悪質である場合です。
退職に伴って悪質な転職勧誘や引き抜き行為をした労働者に対し、損害賠償請求が認められたケースは他にもいくつかあります。ポイントとなるのはその転職勧誘や引き抜き行為が社会的に認められないものであるかどうかです。判断材料としては、引き抜かれた従業員の元の会社における地位や待遇、引き抜きが元の会社に及ぼした影響、引き抜きに用いた方法、引き抜いた人数などが挙げられます。ただこの事件でも、会社側の請求額1億円に対し賠償額は引き抜き行為と因果関係にある限度で認められた870万円でした
REBOOT
より引用
筆者はブラック企業を社員全員で辞めた後、辞めたメンバーで起業しました。
労働組合や弁護士に相談しても、原因が社長のパワハラだから大丈夫とのことでした。
実際、訴えられることはありませんでしたし、逆に辞めた社員がパワハラの損害賠償を求めて訴えました。
ただ会社によれば嫌がらせで裁判をしてくることも考えられますので穏便に辞めることにこしたことはありません。
また、こちらの法律事務所のサイトでは退職時に損害賠償を請求をされる場合を詳しく紹介していますので参考にしてください。
退職金などが支払われない可能性
計画的に社員全員で辞めて訴えられない場合でも退職金が支払われないこともあり得ます。
ただこの場合もあくまで退職が悪質だということがあげられます。
筆者がブラック企業を社員全員で辞めたときは全員退職金も有休もいただいてから辞めることができました。
原因が悪質なパワハラですからね。また、労働組合と弁護士がついていたのもおっきかったと思います。
穏便に辞めるなら一斉には辞めておく
計画的に全員で示し合わせて辞めるのは訴えられたり、トラブルになる可能性があります。
しかし、数日違いで退職届をだしてそれが偶然でしたら責めることはできません。
労働者は退職の自由を民法で定められています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
揉めたくない!穏便に辞めたい!という人たちは全員で一斉に出すのではなく、偶然を装をって数日違いで出すのがよいでしょう。
心配でしたら弁護士にお願いできる退職代行などを利用してください。
私の実体験から弁護士がついているのはプレッシャーをかけられます。
ブラック企業では理不尽に退職させられないためにも弁護士についてもらうことをおすすめします。
不安な人は先に辞めてしまおう
社員全員で辞めるということが不安な人は先に辞めてしまうというのも手です。
訴えられる可能性があるだけでなく、社員全員で辞めるということはかなりの労力を要します。
仕事が終わってから何度も社員同士で話し合い、会社とも話し合いを持つこともあるかもしれません。
時間もかなりかかりますし、精神的ストレスもあります。
筆者が社員全員で辞めたとき、辞めようかと1回目の話し合いをしてから実際に退職届を出すまで4か月ほどかかりました。
それまで週2,3回で仕事終わりに集まっていたので家のことも疎かになっていました。
訴えられるのが不安な人、精神的にもうしんどくて耐えられないという人は先に一人で辞めてしまいましょう。
理由は転職先が決まった、家族の介護があるなどなんでも言えばいいです。
トラブルになるのが嫌、理不尽な扱いを受けたくない、スムーズに辞めたいという人は弁護士に頼める退職代行に頼むのがいいですよ。
弁護士がつくとつかないとでは企業の対応はかなりかわります。
筆者は理不尽にブラック企業を辞めさされる人をたくさんみてきました。
詳しくは【理不尽だもの】ブラック企業を退職代行で辞めるべき理由の記事で紹介していますので参考にしてください。
おすすめの退職代行
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社員全員で辞めるときにするべきこと
他に解決方法がないか考える
まず、社員全員で辞めようかとなったときにするべきことは辞める以外で解決方法がないか考えることです。
やはり辞めるというのは労力がいりますし、現状の問題を解決できるならそれにこしたことはありません。
私はブラック企業を社員全員で辞める前に、辞めたい原因のパワハラ社長に退陣を迫りました。
こちらの記事で一斉退職した経緯を紹介していますが、かなりの修羅場となり、結果はうまくいかず辞めることになりました。
第三者に相談する
社員全員で辞めようと思ったときにするべきことは第三者に相談することです。
労働組合か弁護士がいいです。理由は
- 他に解決方法がないかアドバイスをもらえる
- 労働組合や弁護士がついてるとなるとブラック企業はビビる
- 退職時に理不尽な扱いを受けない
筆者はブラック企業を社員全員で辞めるときには労働組合、弁護士どちらにも協力してもらいました。
社長を回心させるなどに解決方法のアドバイスをもらいましたが、全員が納得いかなかったため、全員で辞めるという道を選びました。
辞める前に未払い残業代をいただき、退職金、有休消化もスムーズにとることができました。
やはり労働組合、弁護士がついてるのはおっきかったです。
会社に労働組合がない人でも労働組合に入ることはできます!私たちも会社に労働組合がなかったため合同労働組合を頼りました。
今ではお手軽に労働組合や弁護士に頼める退職代行もあります。
何かトラブルになったときや訴訟されたり、訴訟するときに備えて弁護士に頼める退職代行がいいですね。
証拠を揃える
辞めるかどうか分からない場合でも証拠を揃えておいてください。証拠とは
ココがポイント
- 辞める理由になる証拠
- 未払い残業代請求のための証拠
社員全員で辞めるにはそれなりの理由があるはずです。
パワハラや賃金未払いなどが多いと思います。
理由があるから辞めるんだという客観的な証拠を辞めるときにつきつけましょう。
悪質な退職の場合は訴えられる可能性があると書きましたが、逆にパワハラでの損害賠償を訴えるのも手ですし示談を求めるのも手です。
筆者がブラック企業を全員で辞めたときは、精神的に病んでいて休職状態だった人が、慰謝料代わりの手切れ金200万請求しました。
ブラック企業はごねましたが最終的には半分の100万を支払ってもらうことができました。(金額など労働組合と弁護士に相談しています。)
サービス残業をしている人は必ず未払い残業代を請求しましょう!!
次の職場が決まっていなければ生活費になります。
私たちは未払い残業代を元手に数名で起業しました。(上記で書いたように悪質な場合は訴えられる可能性もあるので注意してください)
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次の就職先を決めておく
社員全員で辞めると決めたときは次の就職先を探しておきましょう。
いきなり辞めて無職というのは不安になります。
無職期間が長引けば金銭的に苦しくなり、劣悪な環境の職場に転職してしまうかもしれません。
在職中の転職活動の注意点についてはこちらで紹介しています。
もし辞める社員で起業するならバレないようにすすめてください。
こちらも労働組合や弁護士に相談しながらすすめるのがいいです。(上記で説明したように訴えられる可能性もあります。)
筆者が起業するときは退職届を出してから起業するように。というアドバイスをいただいたので退職届を全員で出した数週間後に起業の手続きをしました。
また、取引先に引き続き取引をお願いするならしっかり口止めしておくことも大事です。
ただ、やはり同じ業界で起業するといつかはバレますし、話しちゃう人もいます。
筆者たちが起業したのがバレたあと、退職した会社からはあることないこと取引先に吹き込まれたりしました。
なので起業したときはきっちり経緯を説明しすることも大事です。
そのときに決して元の会社の悪口をいわないのも大事です。
あくまで冷静に客観的に元の会社に問題があったことので社員全員で辞めて起業したと説明しましょう。
社員全員で辞めるときに注意すること
実際に退職するまでは時間がかかる
いきなり全員で辞めよう!そうしよう!となる人たちは少ないです。
仕事が終わってから何度も話し合い、第三者にも相談しながら決めることになります。
数か月はかかると思ってください。
仕事が終わってからの話し合いになりますので家庭がある人は家族の協力も必要です。
もし、時間がかかるのが辛い、家庭の事情で辞めるなら早く辞めたいという人は先に辞めてしまいましょう。
引継ぎはマニュアル化しておく
社員全員で辞めるとなっても仕事は放りだして辞めないようにしてください。
労働者が退職するとき、後任に対して業務の引き継ぎを行うことは、会社に対する信義則上の義務であると考えられています。
したがって、労働者が後任に対して一切の引き継ぎを行わず退職し、業務に損害をもたらした場合、会社は当該労働者に対して損害賠償請求をできる可能性が高くなります。
べリーベスト法律事務所
より引用
悪質な場合は訴えられる可能性もあります。
きちんとマニュアルをつくり、会社に損害をもたらすつもりがなく引継ぎをする意思があることを伝えましょう。
トラブルになる可能性
社員全員で辞める場合はやはりトラブルになる可能性はあります。
上記で書いたように悪質な場合は訴えられる可能性があります。
それだけではなく、退職金をなかなか払ってもらえなかったり、離職票を送ってこない、転職先に嫌がらせをされたりする可能性もあります。
トラブルを防ぐには労働組合や弁護士に相談し話し合いに入ってもらうのが一番です。
訴訟になったときに備えて弁護士のお願いするのがおすすめです。
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筆者が社員全員でブラック企業を辞めたときの経験
社長は退職届を出すまで気づかず
そもそもで私たちは初めからブラック企業を辞めるつもりはなく、辞めたいと思う原因であるパワハラ社長に退任を迫ったんです。
しかし、社長の退任が叶わなかったので全員で辞めるという道を選びました。
社長に退任を迫る1回目の社員の話し合いから辞めるまでは4か月ほどかかりました。
早々に社長に退任を求めるのは無理だと判断し、未払い残業代を貰ってから辞めることに。
双方に弁護士がつきましたし話し合いは数回に及びかなり揉め修羅場も。
週に2,3回は仕事終わりに社員で集まって話し合いをしていました。
そして未払い残業代をいただいた日に全員で退職届を提出しました。
なんと社長は全員が辞めるとは夢にも思っていなかったようでかなりびっくりしていました。
めちゃくちゃ修羅場になった話し合いのあとに本当に全員が辞めずにいてくれると思っていたなんて呆れますね。
裁判はおこされなかった
正直計画していたのはバレバレだったと思います。
しかし、私たちの場合はパワハラだけでなく、逮捕されるかも?なグレーなことをしていた社長に原因がありました。
そのせいか分かりませんが訴えをおこされることはありませんでした。
労使関係に強い弁護士がついていたおかげもあり、退職金も有休消化もいただいて辞めることができました。
ただ全員が辞めて起業したあとに取引先にあることないことは言っていたみたいです。
パワハラで訴訟を数件かかえている
社員全員でブラック企業を辞めたあと、数名がパワハラでの労災認定を受けました。
また、損害賠償を求めて裁判も数件おこされています。
中にはすでにパワハラを受けた側が勝訴したり、示談金を支払って解決したみたいです。
全員で辞めてから3年以上たちますがまだ訴訟を数件かかえているようです。
社員全員で辞めるのは訴えられる可能性はあります。
しかし、証拠さえあれば逆に損害賠償を求めて辞めた会社を訴えるということもできるかもしれません。こちらは弁護士相談してみてください。
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まとめ
社員全員で会社を辞めた経験から注意点やアドバイスを紹介しました。
社員全員で辞めるのは一人で辞めるよりストレスですし気力がいります。
会社に一矢報いたい!!と思う人にはおすすめですが、少しでも不安な方は先に一人で辞めてくださいね。